多くの人が「清貧」という言葉がもつトラップに陥ってしまい、願望を実現して幸せになるための選択肢を狭めてしまっている。
「貧しくなれば、波動や徳が高くなり、幸せになれる」
そんなことは、あり得ない。
順序を履き違えてはいけない
「引き寄せの法則」や「潜在意識の活用」を使って願望を実現し、幸せに暮らしている人は、はた目には「欲のない人」に見える場合が多い。
流行に流されることもなく、他人と競わず、それでいていつも満たされていて幸せそうに見える。
収入に比して驚くほど質素な暮らしをしている、ように見える人も少なくない。
だからといって、誤解してはいけない。
そうした人たちは「欲をなくしたから」願望を実現することができて、幸せになったのではない。
彼ら彼女らは、願望を実現すべく試行錯誤や努力を重ねる過程で、自己を深く知り、本当に「自分を満たしてくれるもは何なのか」を知ったのだ。
いわば、自分の欲(我欲)をとことんまで追求し「足るを知る」境地を得たということだ。
その結果として「本当に必要なものだけ」を自身の人生に迎え入れるようになった。
それだけのことだ。
別の言い方をすればそれは、自分を満たすために他人の承認を必要としなくなった、ということだ。
自分を満たすためには他人からの承認が必須だ、と信じている人は、本当に自分を満たしてくれるものが何なのかを知って楽しく日々を生きている人の行動原理を理解することができない。
いつの時代にも、どんな場所にも「思考停止人間」というのは存在する。自分の頭で考えることができず、常に他人の決めた基準・尺度でしかものごとを理解できない人たちだ。
そうした人たちは、成功した人達の上辺だけをなぞり「欲を捨てれば幸せになれるのだ」と勘違いする。そして他人にも欲を捨てろと強要し、自身のエゴを満たそうとする。そのような人たちの言葉はしばしば影響力を持つから厄介だ。
人間の歴史の中で、ずっと繰り返されてきた、不毛で不幸な勘違いの連鎖だ。
自分を深く知れば、あなたを満たしてくれない「無駄なもの」にお金を使うことはなくなり、あなたは富を蓄えることが容易になる。
本当にあなたを満たしてくれるものが何なのか?という問いへの答えは、SNSからは得ることはできないし、メディアが発信する情報の中にも存在しない。
その答えは、あなたの中にしかない。